ノーベル賞
紀伊水道最西端の伊島へ、魚釣りに行きたい。
随分前から、26日(火)27日(水)の、伊島行き計画を持っていた。
が、フィリッピン東海上で、台風(24号)が睨んでいた。
台風24号の針路だが、
中国大陸の高気圧の動きと、偏西風の位置や強さがキーであると思っていた。
大陸性高気圧が東側に張り出し、台風24号の行く手を阻めば、24号は必然的に空いた西側へ、台湾方面へ進まざるを得なかろう。が、しかし、偏西風が南の方へ波打ち、その流れが強ければ、台風進路は東北東へねじれるかも知れぬ。この場合は日本列島コースをたどる。
偏西風の情報がほしいが入手が困難だ。気象庁のホームページにも出ていない。
悶々と、このように思い巡らし、台風24号の動きを注視していたら、
なんと、彼・24号氏は台湾方向へ頭を向け始めた。
このままだと、来週26・27日の伊島釣行は実行可能である。
悶々とする間に、
風呂場の湯船に水を入れ、湯船底の栓を抜いては、排水の流れを観察した。
以下は、その内容である。
なぜ、こんなことをしたのか?
そもそも、大気の動きは、地球の自転から派生するコリオリの力によるところが大きいそうだ。そいつを確かめるつもり。
このたびの風呂場湯船の水の動きを観察し、その、コリオリを確かめる。
コリオリ、それは、北半球では風呂の水抜きなどのときの水の渦が、必ず反時計回りになる、その原理のこと。
流れ動く流体という意味では、水も空気も同じだろうと、わたしは考え、台風針路予想の一助として、風呂場の湯船を使って、地球物理学に挑戦する。
低気圧の風は反時計回りに吹き。高気圧から吹き出る風はその逆。
これって、コリオリがなせる技。この原理のせい。だったら確かめてやる!
北半球では、地球自転の影響で、風や水の流れは、反時計方向へゆがみ動くということ。
台風が、ある種大気の塊であるとすれば、そやつが進むについて、コリオリで反時計方向へゆがみ動くとなら、普通なら台湾方向へカーブしてよさそうに思ったわけだ。
加えて、進路方向前面から、大陸性高気圧で、その大気の塊を押さえてやれば、すんなり左側へ進むのじゃあるまいかと。
実験結果は、
風呂の栓を幾度抜いても、なるほど、水の渦は反時計回りでした。
さて、思うに、
運動会の走り競争は、どの小学校中学校でも、運動場の楕円コースを、子供等は、反時計回りに走ります。
お父さんの好きな競馬の馬も、コースを反時計回りに走るし、負けてばかりだけれど、パチンコの玉は例外なく反時計方向へ打ち出します。
マージャンだって、反時計回りにゲームを進めますよね。
諸事左まわり、すなわち反時計回りが、ものごとの進み方なのでしょうか?
なら、
メダカが、水盤のなかを泳ぐについても反時計回りであるべきだ。
で、そのつもりで、メダカらを観察すると反時計回りで、水盤中を泳ぐことが多いように見受けられる。
レレッ!これってホンマかいな?
ひょっとして、ここにもクリオリの法則が働いているのかいな?
だが、しかし、しばらく注意深く見ていると、メダカらは、たびたび時計回りにも泳ぎますです。ルール違反する。だが、感じでは、やはり反時計回りの方が多いみたい。
クリオリの法則は、はたして、メダカの泳法や気分にも影響するのか?
誰か本気で研究した人はおられないやろか?
気になって、しかたないから、インターネットで少し調べてみた。
メダカの泳法についての研究には行き当たらなかったが、
時計回り文化・反時計回り文化、の研究をしているお方(高野義郎・横浜大学名誉教授・素粒子論)があった。
そのお方の研究によると、
ギリシャ文化と仏教文化は、時計回り文化。
ローマ文化とキリスト教文化は、反時計回り文化。
とある。
メダカの学名はOryzias Latipes。ラテン語だそうです。“水田(稲)に棲む広いヒレの生き物”という意味だとか。
メダカは農耕文化のお友達。仏教文化圏の魚。眷属が西欧社会に居ないわけじゃないが、それらは日本のメダカとは少し違うみたい。
と、いうことは、メダカは“時計回り文化圏の魚”だってこと。
なのに、なんで、メダカらは反時計回りに泳ぐことが多いの?
サッパリわからん???
メダカ語が解ったら、わたし、聞きまとめて、ノーベル賞貰うのになぁ〜。